笠原和夫傑作選 仁義なき戦い 実録映画篇
によって 笠原和夫
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笠原和夫傑作選 仁義なき戦い 実録映画篇電子ブックのダウンロード - 内容紹介 『博奕打ち 総長賭博』『仁義なき戦い』など日本映画史に燦然と輝く名作群をのこした日本最大の脚本家笠原和夫、初の選集がついに刊行。シナリオの第一級教科書にして、極上のエンターテインメントを全三巻に集成! 第一回配本(第二巻)は『仁義なき戦い』四部作のほか『県警対組織暴力』『やくざの墓場 くちなしの花』などの実録映画篇。未映画化の問題作『実録・共産党』『沖縄進撃作戦』も収録。 解題=伊藤彰彦 〈「仁義なき戦い」映画化に向けて、広島で四方八方走り回って京都へ戻ると、ちょうど笠原さんの脚本があがってきた。読むと、やくざとの交渉ごとに明け暮れた疲れが一気に取れるような気がした。作者自身の謂う〈今までとまったく違う脚本(ホン)〉が目の前にあった。赤裸のやくざがスクランブルのように入り乱れ、狂犬どもの湯気立つ内臓が飛び跳ねている。そして、あの広島弁のシェイクスピアといった感のあるセリフたち! やがて迎えた完成試写、幕が降りるや、興奮した面持ちの渡邊達人企画部長がわたしに手を差し出してきた。「おめでとう、これは映画史に残るよ」〉 日下部五朗(『仁義なき戦い』プロデューサー) ●第二巻 収録作品 *=未映画化作品 『仁義なき戦い』 『仁義なき戦い 広島死闘篇』 『仁義なき戦い 代理戦争』 『仁義なき戦い 頂上作戦』 『県警対組織暴力』 『やくざの墓場 くちなしの花』 『沖縄進撃作戦』* 『実録・共産党』* ●以下続刊 第一巻 博奕打ち 総長賭博 初期~任侠映画篇 (2018年10月刊) 『風流深川唄』 『港祭りに来た男』 『祇園の暗殺者』 『めくら狼』 『博奕打ち 総長賭博』 『博奕打ち いのち札』 『女渡世人 おたの申します』 『映画三国志』(テレビ作品) 第三巻 日本暗殺秘録 昭和史~戦争映画篇 (2018年11月刊) 『日本暗殺秘録』 『あゝ決戦航空隊』 『大日本帝国』 『昭和の天皇』* 『226【第1稿】』 『仰げば尊し』* 内容(「BOOK」データベースより) 実録映画篇として『仁義なき戦い』四部作ほか、未映画化の問題作『実録・共産党』『沖縄進撃作戦』を収録。 著者について 昭和2年(1927)東京生まれ。新潟県長岡中学を卒業後、海軍特別幹部練習生となり、大竹海兵団に入団。復員後、様々な職につき、昭和29年東映株式会社宣伝部に常勤嘱託として採用される。昭和33年、脚本家デビュー。美空ひばりの主演作や時代劇、『日本侠客伝』シリーズ、『博奕打ち 総長賭博』をはじめとする東映任侠映画、『日本暗殺秘録』、『仁義なき戦い』四部作、『二百三高地』『大日本帝国』、『226』等を執筆。平成14年死去。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 笠原/和夫 昭和2年(1927)東京生まれ。新潟県長岡中学を卒業後、海軍特別幹部練習生となり、大竹海兵団に入団。復員後、様々な職につき、昭和29年東映株式会社宣伝部に常勤嘱託として採用される。昭和33年、脚本家デビュー。美空ひばりの主演作や時代劇、『日本侠客伝』シリーズ、『博奕打ち総長賭博』をはじめとする任侠映画、『日本暗殺秘録』、『仁義なき戦い』四部作、『二百三高地』、『大日本帝国』、『226』等を執筆。平成14年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
笠原和夫傑作選 仁義なき戦い 実録映画篇の詳細
本のタイトル : 笠原和夫傑作選 仁義なき戦い 実録映画篇
作者 : 笠原和夫
ISBN-10 : 4336063109
発売日 : 2018/9/22
カテゴリ : 本
ファイル名 : 笠原和夫傑作選-仁義なき戦い-実録映画篇.pdf
ファイルサイズ : 28.51 (現在のサーバー速度は20.62 Mbpsです
以下は、笠原和夫傑作選 仁義なき戦い 実録映画篇に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
笠原和夫氏のシナリオ集はこれまでに『笠原和夫シナリオ集 : 仁義なき戦い』(映人社:1977年)、仁義なき戦い―仁義なき戦い・広島死闘篇・代理戦争・頂上作戦 (幻冬舎アウトロー文庫:1998年)、そして『笠原和夫 人とシナリオ』( シナリオ作家協会 :2003年)と、三度に渉り刊行されて来たが、満を持してのマスターピースと云える傑作選が刊行される運びとなった。 今回の「笠原和夫傑作選」は三回に分けての配本となるのだが、第一回の配本は笠原氏に於ける最も著名な仕事と云えるであろう、実録映画シリーズのシナリオ集である。この「仁義なき戦い 実録映画篇」が第二巻にも関わらず、第一回目の配本となったのは、ひとえにファンがまず読みたがっているのは実録モノであろう、という版元の英断だと推測する。 私は、版元である国書刊行会の英断に敬意を評したい。笠原氏のシナリオがいかに優れているか、それをここで云々する必要はなかろう。それは映画を観て、そしてこの傑作選の頁を繰りながら、様々な登場人物の広島弁の強烈な台詞の数々を、登場人物の口吻そっくりに声に出してみればいい。それがこの本の楽しみ方、醍醐味であると思う。 本書は二段組、400頁以上の大部である上、本の後半には「映画の奈落: 北陸代理戦争事件」の著者、伊藤彰彦氏の筆による解題も用意されている。この解題だけでも大変読み応えがあり、伊藤氏の健筆には目を奪われた。 更にこの本には文学全集の月報の様な付録が挟まっており、ここには笠原氏が以前のシナリオ集に執筆した原稿2つと文筆家、藤脇邦夫氏の論文が掲載されている。ファン必読と云って差し支えあるまい。 この本と、以前刊行された資料集「仁義なき戦い」調査・取材録集成」(太田出版: 2015年)、インタビュー集「昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫」(太田出版:2012年)を副読本とすると、より映画への理解が深められるだろう。ヤクザ映画ファン、深作欣二ファン、シナリオライターを目指す人、そして笠原和夫のファンをはじめとして、全ての映画ファンに読んで欲しい名著の登場である。
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