尻啖え孫市(上) 新装版 (角川文庫)ダウンロード

尻啖え孫市(上) 新装版 (角川文庫)

によって 司馬 遼太郎


4.8 5つ星のうち(15人の読者)

尻啖え孫市(上) 新装版 (角川文庫)ダウンロード - 内容紹介 信長とはりあった戦国の快男児、雑賀孫市。待望の新装版!織田信長の岐阜城下にふらりと現れた男。真っ赤な袖無羽織に二尺の大鉄扇、日本一と書いた旗を従者に持たせたその男こそ紀州雑賀党の若き頭目、雑賀孫市。無類の女好きの彼が信長の妹を見初めて……痛快長編。 内容(「BOOK」データベースより) 織田信長の岐阜城下に、真っ赤な袖無羽織に二尺の大鉄扇、「日本一」と書いた旗を従者に持たせた偉丈夫がふらりと姿を現した。その名は雑賀孫市。鉄砲三千挺の威力を誇る紀州雑賀衆の若き頭目だった。無類の女好きが、信長の妹を見初めてやってきたのだ。孫市を何とか織田方に引き入れようと、木下藤吉郎は策を巡らす。はたしてその姫君とは…。戦国を駆け抜けた破天荒な快男児を描く痛快長編!文字が大きく読みやすい新装版。 著者について ●司馬 遼太郎:1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語学科卒業後、産経新聞社に入社。59年「梟の城」で直木賞受賞。独自の史観を駆使し、戦後の歴史小説に新風を吹き込んだ。代表作は『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶがごとく』など。93年に文化勲章を受章。96年に72歳で死去。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 司馬/遼太郎 1923年(大正12年)、大阪府生まれ。大阪外国語学校(のちの大阪外国語大学、現在の大阪大学外国語学部)蒙古語(モンゴル語)学科卒業後、産経新聞社に入社。59年、『梟の城』で直木賞を受賞。その後、66年に菊池寛賞、72年に吉川英治文学賞、75年に日本藝術院賞恩賜賞、81、86年に読売文学賞、82年に朝日賞、88年に大佛次郎賞を受賞し、93年に文化勲章を受章。96年(平成8年)2月、72歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る

尻啖え孫市(上) 新装版 (角川文庫)の詳細

本のタイトル : 尻啖え孫市(上) 新装版 (角川文庫)
作者 : 司馬 遼太郎
ISBN-10 : 4041290120
発売日 : 2008/10/24
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 20.03 (現在のサーバー速度は29.16 Mbpsです
以下は 尻啖え孫市(上) 新装版 (角川文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
司馬遼太郎氏の歴史小説は、いつも主人公が魅力的である。本作もその例にもれない。孫市は、女好きだが、いわゆる好色とは違い女性を菩薩として崇拝している。そしてひとたび銃を持てば百発百中の精度を持ち、兵を率いれば織田信長の大軍を蹴散らしてしまう。木下藤吉郎秀吉とのやり取りの大半は、司馬氏の創作だろうが、貧しい身分から成り上がり、いずれ天下統一の偉業を遂げる、野心たっぷりだが飾らない秀吉と、紀州の小大名の頭領として生まれ十分な兵力を持ちながら天下ではなく、最上の女性を追い求める、豪胆だが危うい孫市の友情は、戦国に生きる男のロマンを感じる。孫市が女性の中に菩薩を求める、という書き出しは、民衆と浄土宗との関係に接続する。当時の民衆の間では、本願寺を拠点とする、浄土真宗・一向宗の大ブームが巻き起こっている。仏教自体は、古くに日本に伝来していたが、なぜこの時代に大ブームを巻き起こしたのか、その教えはどのように民衆に信仰され、歴史にどのような影響を与えたのか。戦国大名の群雄割拠として描かれることの多いこの時代を、司馬氏は、一般の民衆や、堺の商人、地方(紀州)の牢人たちの視点で眺めてみたかったのではないかと思う。結局、信長・秀吉によって、本願寺は大坂から追い出され、堺や紀州は、支配下に組み込まれるのだが、その過程には孫市がおり、歴史のロマンがある。

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